淵上正幸の日々建築漬け
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090412 千葉学のオープン・ハウスをアタック!

「神楽坂コンプレックス」
設計:千葉学建築計画事務所(千葉学)

この前の日曜日、千葉さんの新作「神楽坂コンプレックス」が
オープン・ハウスをしたので、すかさず出掛けてみた。
天気はよいし、近場であることも手伝って、僕をその気にさせたようだ。

神楽坂と聞くとやはり夜の花街のイメージが湧いてきて、
ふと三味線の音でも聞こえて来るかなと期待して行ったが、
そうは問屋が卸さない。
でも細い路地にそこはかとなく昔の面影があって(昔のことは知らないが)、
やはりいい風情だなと納得して行くと、
黒いモノリスを横臥させたようなL字形の長い集合住宅に見参!

路地入口より見たブラック・モノリス(左)
路地奥から見る(右)
















千葉さんは黒が好きだ。
「黒の家」や「T-Set」、あるいは「メッシュ」「鹿島サーフ・ヴィラ」
「Iハウス」、それに「河和田町コンフォート・ガーデン」など、
黒を内外に塗り分けている。
彼の建築はほとんどが、白、グレイ、黒といった無彩色。
これが非常にクールでコンテンポなイメージなのだ。
だから特に若い人には合う。
内部は当然白だろう(天井は打放し)。

住戸へのエントランス(左)
住戸エントランスから見た向かいの家(右)
















黒い階段室(左)
玄関から長い空間をみる(右)
















黒く締まった外観から、白い内部に入ると色彩効果で広く見える。
2~3階にある5戸は全てワンルームのつくり。
だが囲まれたキッチンが中央部にあり、これをコアにして
家族構成にあった間取りに変えられるフレキシビリティを用意している。
よく考えられたプランだ。

左手が囲まれたキッチン(左)
床窓から隣家との隙間空間が見える(右)
















窓は上下に穿たれている















後は千葉さんの定番であるテラスはちゃんとあるし、
床から立ち上がった開口部は、
神楽坂の路地や隣接住宅との隙間空間を見下ろせる。
都市との連繋を大事にする千葉さんらしいヴォキャブラリーは十全だ。
神楽坂の“ブラック・モノリス”は、まさに「そこにしかない形式」であった。

テラスによって切り取られた近隣風景(左)
3階踊り場より見た斜線制限の壁(右)
















photos&text : (c) Masayuki Fuchigami / Synectics inc.
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by archieditor | 2009-04-16 14:25 | Open House | Trackback
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