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2009.5.7 thu さぁシュトゥットガルトは、 話題のドイツ自動車メーカー、「ベンツ vs ポルシェ」の対決だ。 近年ドイツ自動車メーカー各社は、新しい博物館を作って 会社のイメージアップにしのぎを削ってきた。 「ベンツ・ミュージアム」はご存知オランダ建築界の俊英、 ベン・ファン・ベルケル率いるUNスタジオの設計。 DNA的2重螺旋のスパイラル・スロープを用いた 非常にコンセプチュアルなデザイン。 カーマニア垂涎のクラッシック・カーなどがいっぱい。 朝日に輝くベンツ・ミュージアム(左) ベンツ・ミュージアムの展示風景(右) 対する「ポルシェ・ミュージアム」は 新進の女性建築家、デルガン・メイスルの設計。 3次元ラティス構造の巨大モノリスが空中に浮くといった 離れ業的構造で、来館者の度肝を抜く。 白いインテリアは緩やかなスロープ形式で回遊する。 新旧の名車ポルシェがたくさん展示されて魅力的。 巨大なモノリスのようなポルシェ・ミュージアム(左) ポルシェ・ミュージアムの白いインテリア(右) その他ジェイムズ・スターリングの「シュターツギャラリー」は ポストモダニスティックなスティール部分の華やかな色が、 メンテがいいために時の流れを感じさせない素晴らしさ。 それにしても石造による円形の中庭など、 依然として変わらぬ落ち着いた雰囲気は、 ふと中世の広場にタイム・スリップしたかのような気分にさせてくれて満足。 カラフルなシュターツギャラリー 一番驚いたのは、「ワイゼンホフ集合住宅」だ。 ミース・ファン・デル・ローエのマスタープランによる開発計画に、 ル・コルビュジエ、ハンス・シャロウン、ブルーノ・タウト、J.J.P.アウト、 ペーター・ベーレンスなど、当時一流の建築家が研を競った作品で有名だ。 何回か来たが、コルビュジエの2棟のうち、 今回大きいほうが美術館に変身しており、内部を観賞できたことだ。 美術館になったコルビュジエ棟(左) 展示インテリア(右) 直線的なミース棟(左) ハンス・シャロウン棟(右) J.J.P.アウト棟 この後列車で最終地ミュンヘンへ。 ここは初めて2連泊できるので、本当に旅装を解くことができる。 夜はミュンヘンの老舗ビヤホールへ。 大変賑わっており、料理も大変美味しかった。 つづく photos&text : Masayuki Fuchigami / Synectics inc. 建築写真の貸し出しはこちら
by archieditor
| 2009-05-27 13:33
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