淵上正幸の日々建築漬け

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091028 米田明のスケスケ・ハウスにビックリ!


「HOJO」
設計:アーキテクトン(米田明)

先週25日の日曜日、米田さんの「HOJO」のオープン・ハウスに出かけた。
メールで頂いた案内には、キャンティレバーで2階と3階が飛び出し、
水平のストライプ・パターンがきれいに入ったエーレベーションが、
僕を非常に誘った。それで誘われるままに出かけた。

雨後の渋谷・松濤界隈は、しっとりとした雰囲気の中で
どっしりとした構えの家がすごい存在感を発揮している。
ところが辿り着いた「HOJO」は、ビニールの水道管を巡らせた
スケスケ・ハウスで、逆に透明で風が通り抜ける希薄な存在の住宅。
そうか「HOJO」とは「方丈」か。水平パターンは水道管。やられた!
でもキャンティレバーでグーンと突き出たスラブの上に小さな方丈が乗っている。
なかなかカッコイイぞ。ここに住む鴨長明はどん粋人なのか、興味が湧いてきた。

通り側正面より見る。電線が気にならないデザインはたいしたもの(左)
階段を上がってくると脇にプールが控えている。ここは半外部空間(右)




プール越しに通り側方向を見る。正面奥がDKの内部空間(左)
DKはガラス戸で囲まれ、その周囲は水道パイプを巡らせた回廊(右)

こじんまりとした2人用のカワイイDK(左)
DKを取り巻く回廊。左手が道路側(右)


コンクリート・コアの右側の玄関を入ると階段ですぐ2階へ。
上がったところはプールだから、「行く川の流れは絶えずして~」とはいかない。
銭湯の湯水のような色をした水面越しに見えるのは、ガラス戸で開閉自在な小さなDK。
その上にリビング。プールの上が寝室という構成だ。多分それぞれが方丈サイズだ。
リビングに上がると周囲は細いスティールの柱と水道管だけの吹きっさらし。
屋根はテント構造。ここで僕は気がついた。
これは鴨長明ではない、ルドルフ・シンドラーだ。


DK上部のリビングは半外部空間で寒かった。
夏は最高だろう(上)

リビングから寝室方向を見る。
立っているのは設計者の米田さん(左)

さすがに寝室はガラス戸で囲まれた内部空間(右)



ロサンゼルスにある有名な「シンドラー邸」はご存知の人も多いと思うが、
オーストリアから移住してきた彼は、ロスの気候のよさに魅せられて
屋上にテント構造の外部ベッドルームを作り生活した人。
「HOJO」のクライアントもそんなところがなくもない。
米田さんが、シンドラーの話なんぞを勧めたのかもしれない。
おそらくここのクライアントは本宅が別にあるのだろう。そして趣味人なのだと思う。
このオープン・ハウスが夏だったらピッタリだった。
夏ビールでも飲みながら、水道管に囲まれて夜風に吹かれるなんて最高だ!


photos & text : Masayuki Fuchigami / Synectics inc.
by archieditor | 2009-10-28 15:13 | Open House | Trackback
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