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上海に1週間行くとどうなるか。 月曜日に帰国すると、家族に何か変な匂いがすると言われた。 さもありなん! 毎日昼夜、妙ちくりんで美味い物を求めて食してきたのだから、 それくらいの芳香(?)を放って当たり前。 上海の建築は、黄浦江を挟んでプードン側の超高層群と、 バンド側の様式建築に大別される。 バンド側は洋式建築のオンパレード。 レトロな感じで旧き良き上海租界時代の名残が横溢している。 プードン側はご存知の「上海環球金融中心」(森ビル+KPF)や 「ジン・マオ・タワー」(SOM)を筆頭に、ここ10年ほどで雨後の竹の子のように、 いろいろなデザインの超高層ビルがニョキニョキ延びてきた。 それは今でも継続されているが、どうもビルにかなりの空きがあるようなのだ。 超高層が立ち並ぶプードン中心地(左) 上海世界金融中心とジン・マオ・タワー(右) 種類はたくさんあるが、よいデザインはというと数少ない。 これは例えば超高層のベース、シャフト、クラウンという基本的な3層構成を考えると、 やはり遠方からも視認できるクラウン(頂部)のデザインが、 非常にキッチュでどうもいただけないものが多い。 しかも話題の海外建築の部分部分をコピーしたような作品も、 街を走っているとかなり目に付く。 “創造は模倣から“という言葉もあるくらいだから、 1国の建築デザインの初期状況は当然こうなって当たり前かもしれない。 状況は異なるが、「東京駅」は「アムステルダム駅」のコピーだし。 ところが海外建築家たちはさすがにいい腕前を見せている。 まずポール・アンドリューの「上海浦東国際空港」や「東方技術センター」は 造形的にかなり見せる建築だ。 アルキテクトニカの「リージェント上海」は超高層ホテルだが、 大きな段差をファサードにあしらった形態は洗練されたデザイン。 KPFの「恒隆広場」もいいし、フォスターの「ジウシ・タワー」もいい。 驚いたのはアメリカのRTKLが「上海科学技術館」という 巨大プロジェクトをカッコよくきれいにまとめていたのだ。 また「ジングワン・シティ新文化センター」なども器用にこなしていた。 上海浦東国際空港(左) 東方技術センター(右) リージェント上海(左) 上海科学技術館(中) ジングワン・シティ新文化センター(右) 日本勢もガンバッテいた。日建設計の「中国銀行タワー」や 「上海インフォメーション・タワー」を皮切りに、 丹下健三の「上海銀行ビル」、仙田満の「上海旗忠森林公園テニス・センター」、 安藤忠雄の「同済大学100周年記念館」、隈研吾の「Z58」など。 磯崎新の「上海/征大ヒマラヤ芸術センター」はまだ工事中だが、 その斬新なデザインを垣間見ることができた。 日本勢はこのほか日建設計がまだたくさんあり、竹中、大林組、フジタ、 日本設計、森ビル設計研究所、観光企画設計社、久米設計などの作品がある。 中国銀行タワー(左) 上海インフォメーション・タワー(中) 上海銀行ビル(右) 上海旗忠森林公園テニス・センター(左) 同済大学100周年記念館(中) 上海/征大ヒマラヤ芸術センター(右) 最後の夜、「上海環球金融中心」のスカイウォーク100に上った。 眼下を雲が流れ、プードン界隈の街の光を時たま見せる幻想的なシーンに出会った。 約500mの高さからのパノラマは、しばし己を崇高な気分にさせてくれた。 その後四川料理へ。 ここでなまず、アヒルの舌、なまこ、どくだみのサラダなどが押し寄せてきた。 僕は最後まで夜の食事は恐怖の連続だった。 アヒルの舌を口に入れてこれはさすがに吐いてしまった。 恐怖を抑えるためにフカヒレを頼んで少し落ち着いた。 スカイウォーク100からの眺め(左) 四川料理の左側どくだみと右側アヒルの舌(右) 実はその前夜も中国鍋で豚の脳みそを食べさせられて大恐怖! だから食後は、サザン・クロス(南十字星)という素晴らしいバーで、 美人のママさんからスペイサイド・シングルモルトの至宝(?)、 「トミントゥール10年」と「ボイスデイル16年スペシャル・ボトル」を注がれ、 それをあおって恐怖を紛らわした。 最後の夜は、締めにホテル・オークラのスカイ・バーへ。 ここではブレンドのオールドパー、バランタイン17年、シーバスリーガル18年で心を鎮めた。 33階からの眺めは旅の疲れを癒してくれた。 さらば上海! 館がバーとなっているサザン・クロス(左) スペイサイドのボイスデイルとトミントゥール(右) 素晴らしいオークラのスカイ・バーからの夜景 photos & text : Masayuki Fuchigami / Synectics inc. 建築写真の貸し出しも行っています。 お問合せはこちらのページ一番下の矢印→をクリックください
by archieditor
| 2010-03-05 13:53
| SYNECTICS
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