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4月2日「コーチ・ジャパン」見学の後、 京橋の「東京スクエア・ガーデン」を見学に行った。 オープン前の空いている建物を、 担当した日建設計の杉山俊一さんに案内してもらった。 銀座線は古いから天井は低く通路なども暗い。 と思って京橋駅銀座側の改札を出ると、 何やら右側のほうが明るく開けている。 そちらに進んで行くと驚いた。 京橋駅の地下通路の横っ腹に穴を開けて、 「東京スクエア・ガーデン」の地下駅前広場に通じているのだ。 この広く開放的な地下広場を起点として、 豊富な植栽による緑の丘が上昇して1階からさらに上階へと、 中央通り側の低層階ファサードを樹木が覆い尽くす作戦のようだ。 銀座線京橋駅の横っ腹に開いた穴。先は地下駅前広場(左) 地下駅前広場。ガラス屋根で雨でも濡れずにビルに入れる(右) 1階から緑豊かな地下駅前広場を見下ろす(左) 低層部を緑で覆う作戦(模型)(右) ガラス屋根の付いたエスカレーターで1階へ上がると、 中央通りに面した建物の正面。 銀座1丁目の高速道路のガードはすぐそばだ。 中央通りと直角に巨大な通路が建物を貫通している。 聞けばその昔、このあたりは畳屋の町とか。 かつての畳屋町通りを塞がず、 通路として取り込んだアーバン・アイディアは素晴らしい! この1階回りのデザインは、都市的スケールで広々として開放的。 海外でもこれほど大きなエントランス・ポーチの空間はお目にかかれない。 貫通通りの左側は商業施設が入り、 右側はオフィス階へのエントランスとなっている。 中央通り側正面。左手のガラス屋根づたいにビルに入る(左) 中央通り越に見たエントランス側正面。1階中央部に貫通通りが見える(右) 畳屋町通りを取り込んだ大きな貫通通り(左) 貫通通りを出た裏側には休日屋台なども出そうな幅の広い歩行空間(右) さてオフィス棟に入ると、これがまた大きなエントランスホール。 3連のエスカレーターも大きく長い。一挙に3階の空中ロビーへ。 またここでビックリ! 長さ50m、高さ約10mのガラスに囲まれたドデカイ空間。 杉山さんに聞くと、 「朝の出勤時には6,000~7,000名の社員が 一斉に来るのでこれくらいは必要」との事。 住宅のオープンハウスばかり見て、 たまにこういう大きな建築を見ると、度肝を抜かれる思いだ。 片隅にミース・ファン・デル・ローエの「ラウンジ」を大型にしたようなベンチが。 座ってみると座り心地満点。外には水を張り巡らせ、樹木を植え込むサービス。 オフィス・エントランスホールから見た中央通り側外部(左) 大きく長いエスカレーターで3階ロビーへ(右) 長さ50mの空間は高さ10mのガラス張り(左) 座り心地いい!外部に水と緑を配してキレイだ(右) オフィス階は中央コア・システムで回遊動線が通っている。 男女のトイレも同じ回遊式で使いやすそう。 各階約1,000坪の大空間は、まだ仕切られてないからすごい広さ。 ここは天井高2,800mm、開口部2,500mmで明るく、 LED照明・自動調光、太陽光追尾型電動ブラインド、 Low-e複層ガラス、OAフロア150mm 、 自然換気システム等々、先端技術がギッシリ詰まっている。 このビルは外観からも分かるように、 各階の天井スラブをそのまま外部に延ばしたような 1,800mmの庇で太陽光をカットしている。 だだっ広いオフィス・スペース(左) 指でノッチを引き揚げると自然換気ができる(右) 建物は7階以上がオフィスで、6階まではいろいろな機能が入っている。 京橋界隈のCO2減少化をマネージする京橋環境ステーション、 最新の医療施設、子供を預けて仕事ができる子育て支援施設など。 みんな英語対応だ。僕が特に気に入ったのは 高さ30m、広さ3,000m2の「京橋の丘」。 これにより京橋界隈のクールダウンや、 東京都が取り組むグリーンロードネットに貢献する。 ハードなファサードが連立する銀座を過ぎて、 1丁目のガード下に差し掛かると緑の丘が見えてくる。 何本か植え込まれた桜のお花見は終わったが、 芽吹いた樹木の新緑に覆われていく低層部のソフトなファサードは、 銀座通り&中央通り屈指のチャーミング・ポイントになるだろう。 銀座1丁目のガード下から見る(左) 中央通りと鍛冶橋通りの交差点から見る。スパンドレルは緑に覆われる(右) 地価が高いメガロポリス東京のダウンタウンで、 これほど見事に都市と融合し合える建築は珍しい。 クライアントと建築家の巧みな連携プレーの賜物だ。 「東京スクエア・ガーデン」は、アーバン・サステイナブル・デザインともいうべき スマートな機能が、ギッシリと集約された逸品。 白い水平ストライプの連続が優雅で清潔感のある印象だった! これから緑に埋まる3階の「京橋の丘広場」は人がわんさか来そうだ(左) 1.8m出たシンプルな庇が陽射しをカットする(右) 写真をクリックすると大きくなります。 Photos&text : Masayuki Fuchigami / Synectics inc.
by archieditor
| 2013-04-10 00:38
| Architecture
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