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7月末北海道の女満別空港に飛んだ。 最果ての北の大地、佐呂間で創造し続ける 若手建築家・五十嵐淳さんを取材する目的だった。 彼はBMWステーションワゴンで空港に出迎えてくれた。 僕たちは俊足BMWで佐呂間へと素晴らしいスピードで移動。 彼は途中僕の希望であるサロマ湖へ寄ったり、 僕の大好きな彼の代表作「風の輪」を見せてくれた。 凍結深度1.5mのため、半地下を利用した長さ40mの純朴な形態。 今は使用されない建物の廃墟然とした佇まいや、 周囲の原野的景観がノスタルジックに迫ってくる。 軽快にBMWをとばす五十嵐さん(左) サロマ湖の水景色(右) 「風の輪」の荒々しいつくりが寒冷の大地にナイスフィット(左) 「風の輪」の内部(右) 午後の佐呂間は見かける人もいないほどの閑散とした町。 五十嵐さんの事務所は、五十嵐組という父親の施工会社を改装し、 自分の設計事務所にしたものだ。 吹抜けのある白亜の内部は贅沢なつくり。 通りの向かいにある大きな倉庫なども五十嵐家の所有だ。 倉庫の中には、ギャラリー・間での展覧会模型がいっぱいだった。 当初は近場で数多くの建築家をこなしてきたが、 近頃は北海道全域、本州でも活躍する。 事務所に脇に自邸の「矩形の森」があり、たっぷり堪能させてもらった。 また近くには「Annex」や「間の門」などの作品もあった。 事務所外観(左) 事務所内部。吹抜けのある白いきれいな空間(右) 「矩形の森」外観(左) 「矩形の森」はグリッド・プランで、随所に素晴らしいチェアがある(右) 「Annex」の外観(左) 「間の門」は古い蔵の横に立っていた(右) インタビュー終了後、 五十嵐さんは僕の宿泊地である北見のホテルまで送ってくれた。 食事で「羅臼来」という飲み屋に入るが、彼は車だから飲めない。 可哀想になってきたので、「ホテルに泊まれば一緒に飲めるよ!」と進めると、 北海道の人は豪快だ。 「そうしましょう!」と言って、ハシゴして明け方の4時頃まで飲む! その朝僕は眠い目をこすって10時過ぎの特急オホーツク4号で札幌へ。 4時間半の列車行は、睡眠・ぼんやり・昼食・仕事と有益に活用。 途中内藤廣設計の「旭川駅」や、西村浩の「岩見沢駅」に停車し、 午後2時半に札幌着。 羅臼来で五十嵐さんと飲む(左) 朝のJR北見駅(右) 「旭川駅」プラットフォームの鉄骨組(左) プラットホーム越に見た「岩見沢駅」の外観(右) タクシーでサッポロ・ファクトリーへ。 かつてのビール工場の建物らしい。 迫力ある巨大なヴォールト空間がノスタルジックで、初見の旅人を圧倒する。 ここにある設計会社アトリエブンクで4時から講演を頼まれていた。 知己であるブンクの加藤誠さんの要請だった。 講演終了後ススキノの寿司屋で懇親会。 北海道の魚は美味と評判だし、 家族で経営しているお寿司屋さんSushi Kanは、好感度抜群であった。 地酒の何某(名前失念!)のうまいこと! 今回も美味求真の旅となってしまった。 その夜のシメに寄ったススキノのShot Bar “Vecchio”は秀逸! 日本酒の甘さ洗い流した芳醇なI.W.ハーパー12年は、 僕の五臓六腑に染み渡り、翌朝の心地良き目覚めへと誘ってくれた サッポロ・ファクトリーのヴォールト外観(左) サッポロ・ファクトリーのヴォールト空間(右) アトリエブンクでの講演会風景(左) Shushi Kanでくつろぐ(右) 前回来たとき「アルテピアッツァ美唄」や「モエレ沼公園」に行ったので、今回は朝一、 札幌南の中島公園脇にある安藤忠雄設計の「渡辺淳一文学館」へ行く。 正面ファサードを斜めによぎるRC打放しのブレースにビックリ。 説明によれば、雪面に片足で立つ白鳥の姿をイメージしたとのこと。 内部は2層分吹抜けた高い本箱のある空間が、 「司馬遼太郎記念館」と似ていた。 帰りに中島公園内にある小堀遠州の作と伝えられる「八窓庵」を見た。 その後は札幌北にあるアントニン・レーモンドの「聖ミカエル教会」へ足を運んだ。 レーモンドの教会はいくつか見たが、これも彼独特の力強い丸太小屋組がド迫力。 ノエミ夫人による和紙のステンドグラスが、 優雅で芸術性の高い空間を演出して素晴らしかった。 帰りに北大の学食でランチ。 名物のトロを食べたが量が少なく、ものたりなかった。 その後近くにあった小林英嗣設計の「建築都市スタジオ棟・オープンラボ」を見学。 最後に北大名物のポプラ並木を見て、北海道建築紀行は終わりとなった。 安藤忠雄設計の「渡辺淳一文学館」の正面(左) 小堀遠州作「八窓庵」の粋な佇まい(右) アントニン・レーモンドの「聖ミカエル教会」の外観(左) 内部の力強い木造小屋組みに圧倒された(右) キャンティレバーで突き出た「建築都市スタジオ棟・オープンラボ」(左) 大きく育った北大名物のポプラ並木(右) 写真をクリックすると大きくなります。 Photos&text : Masayuki Fuchigami / Synectics inc.
by archieditor
| 2013-08-27 08:42
| Architecture
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