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「楼庵」 設計:浅利幸男/ラブアーキテクチャー 中央線三鷹駅から徒歩3分ほどの三鷹通り沿いに、 ラブアーキテクチャーの浅利幸男氏が設計した「楼庵」のオープンハウスに出掛けた。 建物はスリムな集合住宅兼店舗で、 ファサードは黒い格子状のブリーズ・ソレイユのようなもので覆われている。 おそらくはこの建物のデザイン上の特徴であろうと思い、 近づいて朝日の当たるファサードをしげしげと見上げると、 黒いスティール製の縦格子のようだ。 1階と地下は店舗。集合住宅の入り口は裏手にあった。 裏側ファサードは、低層階テラスの板張りの手摺りにより、 隣家の開口部からの視線を遮っている。 住宅がある裏側は木製の目透かし張りでソフトな対応だ。 黒いスティール製の縦格子に覆われたファサード見上げ 目透かし張りの板張りが裏側の住民にソフトな印象を与えている 半階分上がった1階エントランスホールから一気に最上階のメゾネットへ。 建物は西側(裏側)の第一種低層住居専用地域の斜線制限や日影規制で、 上階へいくに従い大きくセットバックしている。 そのため5+6階のメゾネットは東西の奥行きが短く、 両面採光が威力を発揮して明るい空間。 西側からは八王子の山々のみならず、 その背後に富士山が望めるワイドな景色が素晴らしい。 暗く静かなエレベーター・ホール 5+6階メゾネットの5階内部をアイランド・キッチン越しに東側方向をみる 三鷹通りに面した開口部にはバルコニーがあり、スティール製の編込み折り戸がある 最上階の6階の三鷹通り側はガラス張りの浴室+洗面室で編込み折り戸はない 5階のテラスを見下ろす 西側テラスに立つ浅利さんと白い雪を頂いた富士山(小さくて見えない) 東西に細長い箱を南北に2分(2戸)とし、 東西に抜けた両面採光となっているのが、3階と4階だ。 2階は東西と南北に分割したワンルーム・タイプが4戸入っている。 1階は東西に分割し、東側に店舗、西側に住戸が1戸はいっている。 浅利さんのプランニングは、矩形プランの中央に階段室と エレベータ・コアを配置するシンメトリック・プラン。 全体では住宅11戸と店舗2件が入っている。 折り戸を開けると前面の都市風景が入ってくる 2階の住戸の2戸は三鷹通り側にバスルームが面している 3階の住戸は東西に開口部があって長い平面形が特徴だ 2階に1戸ある住居は西側(裏側)に面している 敷地はJR中央線の都会的な景観と武蔵野の田園的な風景の境界にある。 東側は大通りに面しているため、上階へいくに従って電線とケヤキ並木、 ケヤキのみ、高層マンションや駐輪場とアーバンスケープが変化するため、 スティール製の開閉自由な折り戸で、プライバシーを巧みにコントロールしている。 朝日が折り戸越しに侵入して繊細なパターンを投影する素晴らしさ! 西側も高さに応じて、対面する住戸群、八王子の山々、富士山など景観が変化する。 これに対応してバルコニーの手摺りやデッキを工夫して対応。 かくして浅利さんは微細な都市の文脈を読み取り、 アーバンな表情が凝縮された集合住宅を生み出した。 僕はふと同じような体験を思い出した。 バーゼルにあるヘルツォーク&ド・ムーロンの「シュッツェンマット集合住宅」のファサードだ。 こちらは重々しい感じだが、浅利さんのは編んでいるせいかより軽やかな印象を受けた。 三鷹通りからみあげた「楼庵」のファサード ヘルツォーク&ド・ムーロンが設計した「シュッツェンマット集合住宅」 Photos&text : Masayuki Fuchigami / Synectics inc.
by archieditor
| 2014-04-22 10:45
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