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毎年GWは建築ツアーのため、 連休無しの状態が続いている僕としては、 せめて現地の天候は当然晴れであって欲しい。 自他ともに認める晴れ男中の晴れ男として、 ほとんどのツアーはそうであったが、 今回のNY初日は強風土砂降りという悪天候! まず「グッゲンハイム美術館」は、こんな雨の日に長蛇の列。 ロビーだけなら無料だが、やはり最上階からスロープを下らなければ 「グッゲンハイム」の醍醐味は味わえない。 面倒だが列に並ぶと不思議と早く進んですぐ入場。 毎回来るたびに思うのは、日本では通用しない手摺の低さ。 最上階あたりから下を見ると、手摺の低さで高度恐怖症でなくとも震える! 帰路のフライトで映画「ザ・バンク」を見た。 ラストシーンはこの美術館でドンパチやって、 トップライトのガラスやシャンデリアが落ちてくる迫力だった! 雨降りの「グッゲンハイム美術館」 内部ではイタリアの未来派展を開催中 その後「アップル・フィフス・アヴェニュー店」「ソニー・ビル」「MoMA」などを見学。 「MoMA」の3階では丁度フランク・ロイド・ライト展をやっていて、 そのリッチな展示内容に圧倒された。 「ブロードエーカー・シティ」の巨大模型や 「マイルハイ・タワー」の大きな図面など圧倒的な迫力! 反対側のコーナーでは「世界の女性デザイナー展」(展覧会名うろ覚え)という、 歴代の女性建築家やデザイナーが紹介されていた。 これも見応えがあり、片っ端から写真を撮った。 ホテルがここから6〜7分という、銀座に宿泊するようないい場所で、 僕の数あるNY体験では初めてだ。 ガラス張りの「アップル」は大人気で内部は大混雑 谷口吉生の「MoMA」はやはりきれいだ ライト展の「ブロード・エーカー・シティ」の大きな模型 世界の女性デザイナー展のシャルロット・ペリアンのコーナー 翌日はフィラデルフィアへ。この日はルイス・カーン・デイとなった。 カーン作品は「エシェリック邸」「フィッシャー邸」 「リチャーズ医学研究所」「ブリンモア大学女子寄宿舎」と巡り、 フランク・ロイド・ライトの「ベス・ショーロム・シナゴーグ」と巨匠たちの大作を見学。 「フィッシャー邸」は売りに出ていたが、 外壁に毎年フィッシャー夫妻が亜麻仁油を塗り込んでいたのが途絶えたために、 アメリカン・シダーの外壁は無残にも荒れ果てていた。寂しい。 端正な印象の「エシェリック邸」の外観 「ブリンモア大学女子寄宿舎」の内部はカーンらしさが横溢 「ベス・ショーロム・シナゴーグ」はシャープな迫力がある 「フィッシャー邸」の外壁は荒れ果てていた 3日目は朝一フィリップ・ジョンソンの「グラス・ハウス」へ。 鬱蒼と茂る緑に覆われたゴージャスなニューキャナンの別荘地は、 どの家も道路からは見えない奥深さ。 今回初めて知ったのは、日本人アーテイストの中谷芙二子デザインの 人工霧で「グラス・ハウス」を消してしまうイベント。 あっという間に「グラス・ハウス」は雲散霧消! 中にいるとガラスが曇りガラスになったような印象で面白かった。 ニューヨークに戻ってルイス・カーンのNY唯一の作品 「ルーズベルト島記念公園」を訪問。 1974年にNYのペンシルヴァニア駅で非業の最期を迎えてから、 40年後の今年2014年にオープンした逸品だ。 ルーズベルト島の南端に位置し、素晴らしいイースト・リバーの水景色を背景に 横臥するシンプルな彫刻的造形はカーン美学の粋を表現して圧巻! 濃い人工霧に埋もれた「グラス・ハウス」 居間からはいつもの素晴らしい谷間への眺望が見えない! 「ルーズベルト島記念公園」の先端部。背後に「国連ビル」が見える ピッツバーグの「落水荘」は世界で最も知られた住宅であろう。 周囲の自然に溶け込んだライトの言う有機建築だ。 滝の上にオーバーハングした建物形態は一度見たら忘れられないフォルムだ。 今回は見学後、この近辺にやはりライトがデザインした「ケンタック・ノブ」を見学した。 「落水荘」を見た後ではさしたる魅力は感じられなかった。 橋の上から見た「落水荘」。居間から階段で水面近くに降りられる 「ケンタック・ノブ」のエントランス回り ピッツバーグからひとっ飛びしてミースの牙城シカゴへ。 今回は4都市を巡るため移動に時間を取られたのでシカゴは1日だけ。 これで「ファンズワース邸」「ライト自邸&スタジオ」「ユニティ・テンプル」 「IITクラウン・ホール」「レイクショア・ドライブ・アパートメント」 「シカゴ美術館レンゾ・ピアノ棟」などを見るというタイトなスケジュールだったが、 かろうじてフィニッシュ!夜はシカゴで話題のピザハウスで盛り上がった! 居間の手前にあった大樹が切り倒されて白けた感じの「ファンズワース邸」 「ライト自邸&スタジオ」の自邸側ファサード 「クラウン・ホール」はいつものクールな表情で、また来たかと言っていた 今回のツアーは4大住宅がメインだったが、 その他にもミースが設計した「シーグラム・ビル」内にある フィリップ・ジョンソン設計の「フォーシーズンズ・バー」というNY切ってのハイソなバーとか、 ディラー・スコフィディオ+レンフロ設計のレストラン「ザ・ブラッセリー」などの体験もした。 参加された方々には、家族と離れて過ごした非日常的な1週間の体験が、 生涯の素晴らしい記憶となって残ることと思う。 なお最後の夜に行った参加者による「見学建築ベスト3」のアンケートでは、 1位「落水荘」、2位「ファンズワース邸」、3位「ルーズベルト島記念公園」、その他となった。 「フォーシーズンズ・バー」は人生の素敵なメモリーを宿している Photos&text : Masayuki Fuchigami / Synectics inc.
by archieditor
| 2014-10-15 06:54
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