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牟礼町のイサム・ノグチ庭園美術館の石壁サークルの外側から見る 2009.5.16 sat 5月10日にドイツ建築ツアーから帰国し、 その1週間後の5月16日に四国に出張した。 最初は高松市の牟礼町にある「イサム・ノグチ庭園美術館」を訪れた。 以前から、世界の至る所でノグチ作品に遭遇している僕としては、 ぜひ1度訪れてみたいと思っていた憧れの場所であったからだ。 彼の作品は、パリの「ユネスコ本部彫刻庭園」はもちろんのこと、 フォートワースの「キンベル美術館」に付随した「コンステレーション」、 ニューヨークの「イサム・ノグチ庭園美術館」(『アメリカ建築案内2』p.152)、 「マリミッドランド銀行ビル」のプラザに建つ 赤い「ピエス・ドゥ・レジスタンス」(『アメリカ建築案内2』p.120)や、 「チェイス・マンハッタン銀行プラザ」の 「サンクン・プラザ」(『アメリカ建築案内2』p.121)。 あるいは北海道の「モエレ沼公園」、大阪万博の「噴水」、 広島市の「平和大橋」、東京・草月会館ロビーの「天国」などを訪問した。 ユネスコ本部ビル彫刻庭園(左) キンベル美術館のコンステレーション(右) ニューヨークのイサム・ノグチ庭園美術館入口(左) 中庭(上) 展示室(下) 高松の牟礼町にある「イサム・ノグチ庭園美術館」は、 彼が1969年から庵治石の産地であるこの地にアトリエと住まいをつくり、 以後20年間彫刻製作に勤しんだ場所であり、 それを1999年に美術館としてオープンしたもの。 イサム・ノグチは20世紀を代表する彫刻家であることには言を待たないが、 庭園、公園、ランドスケープなどの環境デザインから、 舞台芸術・家具・照明・インテリアなどワイドなデザイン分野を カバーしたマルチ・アーティストでもあった。 庵治の「庭園美術館」には150点余りの石の彫刻作品が展示されている。 また彼が選んで移築した展示蔵をはじめ、彼の住居、 石壁サークルの内側にあるアトリエとしての仕事場を 屋外彫刻庭園として展示している。 薄暗い展示蔵の中で、あの有名な「エナジー・ヴォイド」や 「真夜中の太陽」などの大作を目の前にすると、 その沈黙の迫力がひしひしと伝わってくる。 もと丸亀の豪商の屋敷を移築したノグチの住居は、 外から見るだけだが土間部分が広い素晴らし屋敷だった。 とくに面白かったのは、 洋式生活になれたノグチは胡坐をかくのが苦手で、 居間の畳部分を改良して腰掛けられるように改装していたことだ。 念願のイサム・ノグチの本拠地をやっと見ることができて満足だった。 だがここは写真撮影をお願いしても許可がおりないので、 トップに掲載した石壁サークルの外側から撮った写真しか載せられない。 高松市街では、何回も高松に来た割には未見であった 丹下健三の「香川県庁舎」へ行く。完成してから50年、 和風建築の美学をRC造で現代的に表現した作品として有名だ。 小梁が整然と並んだ美しさはつとに知られている。 整然と並んだ小梁の小口が美しい香川県庁舎(左) ロビー空間(右) もうひとつ丹下の「香川県立体育館」へ行く。これは以外だった。 写真で見たこのダイナミックな建築はかなり大きく見えたのだが、 近づくと以外に図体は小さいのだ。 それで中に入って3階のアリーナに行くと、 今見た外観に比べては今度はかなり広く感じられたのだ。 「代々木」といい「香川」といい、丹下は体育館に凝る。 船のような形の香川県立体育館(左) 広いアリーナ(右) 夕刻丸亀に移動して、谷口吉生の「猪熊弦一郎現代美術館」へ行く。 どこへ行っても谷口は美しい! 彼の直角の美学は、まさに“直角の詩”と言えそう。 ふと「MoMA」を感じるところもあって面白い。 ただ「MoMA」はいつも人、人、人だが、 ここはしーんとした静謐感に満ちて建築・アートの鑑賞にはもってこいだ。 展示はちょうど脇田和の個展をやっていた。 昨年軽井沢の脇田美術館での出会い以来だった。 シャープな谷口の空間に、ボーッとした温かみのある色彩の メルヘンティックな脇田の絵がピッタリであった。 猪熊弦一郎現代美術館正面 エントランス・ロビー(左) 2階展示空間(右) MoMAの2階ホール 知的な雰囲気の余韻を感じながら 美術館を出た途端、 それを覚ますかのように携帯が鳴った。 夜会う約束の建築家の友人からだ。 まだ5時半だというのにホテルに来ると言う。 こっちの人はせっかちかと思いつつ 6時にしてもらって、ホテルへ急ぐ。 数年ぶりで会った友はカップル。 素敵な奥様とは20年ぶりくらい。 丸亀名物の“鳥の足”は 焼酎と相性がよく、うまい! はしごしたバーでは、 なんとジャズ・トリオが ライブをやっているではないか! ジャズとウィスキーで酩酊しつつ、 丸亀の夜は更けゆく~~♪ photos&text : Masayuki Fuchigami / Synectics inc. 建築写真の貸し出しはこちら
by archieditor
| 2009-06-03 18:59
| Architecture
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