カテゴリ
以前の記事
2019年 11月 2017年 12月 2016年 10月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 03月 2015年 06月 2015年 02月 2014年 10月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
「HOJO」 設計:アーキテクトン(米田明) 先週25日の日曜日、米田さんの「HOJO」のオープン・ハウスに出かけた。 メールで頂いた案内には、キャンティレバーで2階と3階が飛び出し、 水平のストライプ・パターンがきれいに入ったエーレベーションが、 僕を非常に誘った。それで誘われるままに出かけた。 雨後の渋谷・松濤界隈は、しっとりとした雰囲気の中で どっしりとした構えの家がすごい存在感を発揮している。 ところが辿り着いた「HOJO」は、ビニールの水道管を巡らせた スケスケ・ハウスで、逆に透明で風が通り抜ける希薄な存在の住宅。 そうか「HOJO」とは「方丈」か。水平パターンは水道管。やられた! でもキャンティレバーでグーンと突き出たスラブの上に小さな方丈が乗っている。 なかなかカッコイイぞ。ここに住む鴨長明はどん粋人なのか、興味が湧いてきた。 通り側正面より見る。電線が気にならないデザインはたいしたもの(左) 階段を上がってくると脇にプールが控えている。ここは半外部空間(右) プール越しに通り側方向を見る。正面奥がDKの内部空間(左) DKはガラス戸で囲まれ、その周囲は水道パイプを巡らせた回廊(右) こじんまりとした2人用のカワイイDK(左) DKを取り巻く回廊。左手が道路側(右) コンクリート・コアの右側の玄関を入ると階段ですぐ2階へ。 上がったところはプールだから、「行く川の流れは絶えずして~」とはいかない。 銭湯の湯水のような色をした水面越しに見えるのは、ガラス戸で開閉自在な小さなDK。 その上にリビング。プールの上が寝室という構成だ。多分それぞれが方丈サイズだ。 リビングに上がると周囲は細いスティールの柱と水道管だけの吹きっさらし。 屋根はテント構造。ここで僕は気がついた。 これは鴨長明ではない、ルドルフ・シンドラーだ。 DK上部のリビングは半外部空間で寒かった。 夏は最高だろう(上) リビングから寝室方向を見る。 立っているのは設計者の米田さん(左) さすがに寝室はガラス戸で囲まれた内部空間(右) ロサンゼルスにある有名な「シンドラー邸」はご存知の人も多いと思うが、 オーストリアから移住してきた彼は、ロスの気候のよさに魅せられて 屋上にテント構造の外部ベッドルームを作り生活した人。 「HOJO」のクライアントもそんなところがなくもない。 米田さんが、シンドラーの話なんぞを勧めたのかもしれない。 おそらくここのクライアントは本宅が別にあるのだろう。そして趣味人なのだと思う。 このオープン・ハウスが夏だったらピッタリだった。 夏ビールでも飲みながら、水道管に囲まれて夜風に吹かれるなんて最高だ! photos & text : Masayuki Fuchigami / Synectics inc.
by archieditor
| 2009-10-28 15:13
| Open House
|
ファン申請 |
||