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例によって今年のお盆も海外建築ツアーで過ごすことになり、 8月12日から15日まで近場の台湾を縦断する計画を立てた。 最大の理由は数年前に訪問したが、 すでにもう新しい建築作品が数多くできていたからである。 東京から3時間、時差もほとんどないのでアジアは楽だ。 建築が豊富なので、台北、台中、高雄の3都市を探検することにした。 さあ、行くぞ! 初日はいきなり台中まで行った。 伊東豊雄設計の「台中オペラハウス」の工事現場見学があったからだ。 担当の藤江航(わたる)さんが協力してくれて、スペシャルな見学をさせていただいた。 工事はまだ1階が立ち上がったくらいだった。 最初ブリーフィングを受けてから、1/1の迫力あるモックアップと工事現場を見学。 次に天井・壁・床が曲面で連続した構造体のエレメントである “カテノイド(懸垂面)”を作る工場を見学。 さらに向かいの豪華マンションの屋上から工場現場全体を俯瞰させていただいた! 夜も現地に詳しい藤江ガイドの案内で、超安・超旨の台湾料理をたらふく頂き、 2次会も含めて夜中の12時過ぎのご帰還となった。 藤江さん、謝謝! 「台中オペラハウス」の巨大な模型(左) 1/1モックアップの迫力。この内部でコンクリートの破片を拾う(右) 手前はすべてが異なるカーブを持つカテノイドのフレーム。背後の骨組はフライ・タワー(左) 前のマンションからの俯瞰。周囲の緑は街路樹で、上部の緑は公園(右) 安くて美味しい台湾料理の店「翁記(ウォンチー)」は食材を指定して料理してもらう 台中の2日目は「国立台湾美術館」(張哲夫建築師事務所、他)、 「台中野外劇場“リボンズ”」(渡辺誠)、 「東海大チャペル」(I. M. ペイ)を見学したが、 「チャペル」の黄土色(薄茶?)をした菱形タイルのテクスチュアがよかった。 渡辺さんは「野外劇場は」では、「大江戸線飯田橋駅」ほど派手ではないが、 白いオーガニックな形態の屋根を架けていた。 途中伊東雄さんの「トッズ」に似た作品を見かけた。 不動産屋のショールームとのこと。午後新幹線で高雄へ。 巨大な「国立台湾美術館」は造形性に富んだフォルムが緑のランドスケープにピッタリ(左) 「大江戸線飯田橋駅」よりはおとなしい「野外劇場」(右) 台中の青空を背景に屹立する「東海大チャペル」(左) 「トッズ」に似た不動産屋のショールーム(右) 高雄には伊東豊雄さんの「2009高雄ワールド・ゲームズ・メイン・スタジアム」を初め、 「高雄KMRT美麗島駅」(高松伸)、 「高雄KMRT中央公園駅」(リチャード・ロジャース)、 「大立精品スタープレイス」(UNスタジオ)、 「高雄85ビル」( 李祖原)と皆粒揃い。 特によかったのは、ロジャースとUNスタジオの「中央公園駅」と「大立精品」。 ヨーロッパ勢はかなりいい! メガロマニアックな李祖原の超高層「高雄85ビル」はでかい! 展望台から高雄の街を俯瞰して、新幹線で台北へ。 日本流にビールやツマミを買って乗り込んだ。 足りなきゃ車内で買えばいいなどと言うと、 ガイドさんが台湾の人はほとんど新幹線の中ではお酒は飲まないから 車内販売では2~3本のビールしかないようだ。 また緊急用にガラス窓を打ち破る鉄の棒が 壁に装着されているのも日本の新幹線と違う点だ。 台北まで1時間半。食事は“夜市”へ行く。 だがものすごい熱気と人の群れ。さらに屋台ではアルコールがない。 店に入ったがここもアルコールなし。だがコンビニで買って持ち込みOKだった。 伊東さんの「スタジアムは巨大!(左) 「美麗島駅」は交差点の地下にアーティストの巨大なステンドグラスがある(右) 掘り込まれた「中央公園駅」は垂直ガーデンが素晴らしい。花はにせもの(左) モワレや錯視を誘発する「大立精品」のファサード。内部もいい(右) 新幹線の壁に装備された窓ガラス破壊棒!(左) 台北の夜市は雰囲気抜群だがアルコール不在なのは残念!(右) 翌朝もモーニングコール6時半、8時出発! こんな厳しいスケジュールを組んだのはだれだ! 自分だからしょうがないと、しぶしぶ起き上がって朝食へ。 台湾は料理が美味しいというは本当で種類も多い! 朝一1時間飛ばして宜蘭県(ぎらんけん)へ。 クリス・ヤオ(姚仁喜)の「ランヤン・ミュージアム」と、 象設計集団の「冬山河風景区親水公園」を見るためだ。 今回のハイライト「ランヤン」は、パースペクティブを効かせた外観のデザインが達者で、 こういう表現メソッドもあるんだと納得させられた建築だった。 水景色のランドスケープとナイス・フィットし、かつ迫力十分で圧倒された。 「冬山河」は象設計集団のランドスケープ・デザインで、 手作り的な印象の作品だが、夏季は仮設のプールなどがたくさんできて、 象の設計部分が隠されてしまったゾウ! 夏休みの家族連れ大集会のような喧騒+酷暑・多湿で、退散! 「ランヤン」の先端部を池越しに見る。パースペクティブを取り込んだデザインは秀逸!(左) エントランス・ロビーも傾斜した建築部位がパースを強調する(右) 「冬山河」のシンボリック・デザイン(左) 「冬山河」の巧みな石積みでできたランドスケープ・デザイン(右) 午後は「台北101」(李祖原)を筆頭に、 「台北世界貿易センター」(Haigo Shen & Associates)、 「台北世界貿易センター広場」(伊東豊雄)、 「台北市立美術館&増築」(高而瀋&増築:簡學義)、 「タイペイ国際花博覧会未来間・天使生活観」(急転連合建築士事務所)、 「台湾ツインタワー“ブラック・パール”」(高松伸)、 「誠品書店信義旗艦店」(十月設計)、 「国立故宮博物館」、「中正紀念堂」(楊卓成)などを暗くなるまで見学。 僕は「誠品書店」はおそらく「代官山蔦屋書店」と同じようだろうなと想像していったが、 クライン・ダイサムのほうがはるかに上手だった。 「誠品」では床が居心地満点らしかった! 夜は再び台湾料理に走った。 まだアジアでは最高の建築(電波塔は別)である「台北101」(左) 「台北世界貿易センター」は台湾ビジネスのシンボルだ(右) 「台北市立美術館&増築」は白亜の四角いボックスが突出する(左) 「誠品書店」では床に座って読む人が多かった(右) 帰国の日、朝から「台湾芸術大学図書館(新印記聯合建築師事務所)、 「桃園多功能展演中心」(綠野國際聯合建築師事務所)、 「台湾桃園国際空港ターミナル1」(團紀彦)を見学してつくづく思った。 この4日間で30件弱の建築を訪問したが、 台湾建築は実にバラエティに富んでいる。 台湾は近いし親日的だし料理も旨い。 「台中オペラハウス」が完成したら、I shall return!ってとこかな! 「台湾芸術大学図書館」は面白いキャノピーが印象的 スパイラル状の外観が迫力を出すシアター「桃園多功能展演中心」(左) 団さんの「空港ターミナル1」はカーブしたルーバー・ルーフがきれい!(右) 「台中オペラハウス」で藤江さんから頂いた、 湾曲したカテノイドのサポート用仮設土台のコンクリート破片が僕の机の上にある。 文鎮として使用している。 「台中オペラハウス」のお土産! 写真をクリックすると大きくなります。 Photos&text : Masayuki Fuchigami / Synectics inc.
by archieditor
| 2012-09-02 08:10
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