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4月2日火曜日、
残花を惜しむ僕たちの気持ちを逆なでするような篠突く雨の中、 表参道に新築なったOMA重松象平氏設計の「コーチ・ジャパン」に行った。 彼のウォークスルーに参加するためだった。 毎度のことながら、重松さんのコンセプチュアルな デザイン・アプローチは見事なもので、コンペを多数勝ち取っている。 「コーネル大学ミルスタイン・ホール」も同断で、僕は彼から資料を借りて、 連載しているkenchikuの「世界の建築は今」に掲載したことがある。 コーネル大学ミルスタイン・ホール ©Iwan Baan/Courtesy of OMA. ![]() 1941年に創設された「コーチ」は、 図書館のような木製の棚に商品を陳列していた。 その図書館的な棚に想を得た重松さんは、 ライブラリーのメタファーを用いてガラス製のモデュラー・ユニットをデザインし、 図書館として商品を整理することを考案した。 「ユニット状のものはフレキシブルで多様性がある」という重松さんは、 棚だけで建物のファサードをつくることを提案した。 フロスト・ガラスとクリア・ガラスでできたユニットは、 自在な組合せで透明で明るい壁面を構成している。 表参道越しに見た建物(左) ファサードは4角いガラス棚ユニットの集積だ(右) ![]() ![]() エントランス上部もガラス棚ユニットで明るい(左) 側面からガラス棚ユニットを見ると半分が外部に出ている(右) ![]() ![]() ウォークスルーで驚いたのは2階への階段室。 平面図・断面図からもわかるように、 この階段室がひとつの空間として空中に浮き、周囲に商品展示をしているのだ。 1階のレディーズから2階メンズへの移行空間である階段室にも商品を展示し、 視点の移動に伴って変わっていく商品の展示景観を楽しめる。 これはコルビュジエが「サヴォア邸」のスロープで言った ”建築的プロムナード”に似ている。 「コーチ」では階段だが、視点の上昇に即して商品の変化が楽しめる。 2階のメンズは溜息が出るような男物があり、僕は気もそぞろだった。 ユニークな階段室の平面図・断面形(パンフよりスキャン)(左) 階段室を上がって行くと側面に展示が見えてくる(右) ![]() ![]() サヴォア邸。スロープを上がってくると右手の窓から中庭が見えてくる(左) 2階の明るい雰囲気(右) ![]() ![]() 昼は表参道の樹木を映し、 夜は透明な展示棚の集積と化す「コーチ・ジャパン」は、 ガラス製のユニットが宝石のように輝いて通行人を魅了する。 伊東豊雄事務所で昔修行をした重松さんは、 師匠の伊東さん設計の「トッズ」の横に 「コーチ・ジャパン」を設計することができ、感慨無量と言っていた。 ファサードはこのように外部に向けてのショーウィンドウになる(パンフよりスキャン)(左) ガラス棚ユニットに展示されたコーチの芸術品のようなバッグ(右) ![]() ![]() トッズ側2階内壁を見る。右手の人は店員ではありません。重松さんです ![]() 写真をクリックすると大きくなります。 Photos&text : Masayuki Fuchigami / Synectics inc.
by archieditor
| 2013-04-05 12:03
| Architecture
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