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ここ3年ほどシンガポール・ツアーを続けてきたため ブログも同じ調子になるので、今回は新しい体験のみを書くことにする。 その第一は、ダニエル・リベスキンドの集合住宅 「レフレクションズ・アット・ケッペル・ベイ」の内部視察が可能になったことだ。 見学をさせてもらったのは、最高位のスカイブリッジと14階のモデルルーム。 聞きしに勝る豪華さと広さ。タメ息ものの7億円の億ションだ。 シルバーに輝くアルマイトと大きなガラス開口部の外壁が、 カーブしながら200m近く伸び上がるクールな表情。 スカイブリッジは単なる通過するためのスペースではなく、 ランドスケープ・デザインが施されて展望台をも兼ねている。 両サイドに展開する海側&陸側の景色の素晴らしさ! カーブした高層棟を見上げる 最上位のスカイブリッジより見晴らす 寝室の窓もフルハイトのガラス開口部 シャープな形態のアスレティック・クラブ シンガポールの最新建築の筆頭はワン・ノース地区の フュージョノポリスにできた「ルーカス・フィルム・シンガポール」の新社屋だ。 映画「スター・ウォーズ」のSandcrawlerを模した建築デザインは、 V字形に開いたダイナミックなフォルム。 下部には熱帯植物が密生したランドスケープ・デザインを施している。 Aedas設計の大胆なフォルムはシンガポールの新しいビジネス地区で 強烈な牽引力を発揮している。 V字形に口を開けたダイナミックな「ルーカス・フィルム」 鋭く突出した屋根の先端部 初めてツアーに参加した人たちが驚いたのは「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」と 「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ・コンサヴァトリーズ」だ。 前者はグラント・アーキテクツによる樹木を模したスティール・トリーが 数十メートルの高さに立ち上がり、それに植物がからまって伸びていく。 いずれキノコ形の巨大な樹木に成長する。 空中ブリッジが各樹木の高所をつなぎ、 高所恐怖症の方は震えながらの空中散歩を体験することになる。 スティール製の巨木は蔦などが絡まっていずれ大樹となる 長大な空中ブリッジを歩くのは爽快だ このガーデンと一体となって魅力を発揮しているのが、 イギリスのウィルキンソン&アイアーが設計した 「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ・コンサヴァトリーズ」だ。 2棟に分かれたガラス張り植物園は世界最大。 内部に植物が生えた巨大な岩山があり、 そこから空中ブリッジが大空間に飛び出して恐怖を煽る。 ここでは植物を育てるための散水や水蒸気の噴霧、 滝などのシステムが素晴らしい! 構造的にも、鉄骨製の巨大な鯨の肋骨のように、 カーブしたストラクチュアが外部に連続し、 そこからガラス面をサスペンションするという仕組みだ。 大小のガラス建築で構成される「コンサヴァトリーズ」 岩山から突出した空中ブリッジはド迫力 岩山の内部は展示スペースや通路になっている 構造的ディテールを見る 今回も見学した建築のベスト3を決めるアンケートを取ったところ、 以前までは「マリーナ・ベイ・サンズ」が圧倒的だったのだが、 今回は「レフレクションズ・アット・ケッペル・ベイ」が1位で、 2位が「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ・コンサヴァトリーズ」、 3位が「マリーナ・ベイ・サンズ」と「ラサール・カレッジ・オブ・ジ・アーツ」。 その他では槇文彦の「リパブリック・ポリテクニック」、 丹下健三の「ナンヤン工科大学」、 Aedasの「ルーカス・フィルム・シンガポール」などが続いていた。 夜景が美しい「マリーナ・ベイ・サンズ」 「ラサール」は若い人に受けそうなデザインで人気上昇中だ 「リパブリック」は美しい水景色を取り込んだ展開が秀逸 「ナンヤン」は古い丹下作品だが2層の主軸と教室棟群の連繋が明快 今回も数十件見学したが、シンガポールは海外建築家に負けず劣らず 地元建築家が素晴らしいのが特徴だ。 シンガポールは一見クリーンで新しい都市が売りだが、 実はゴミゴミした屋台やチャイナタウンなどもあり、 その新旧のコントラストも魅力のひとつであった。 猥雑だが魅力のチャイナタウン。チキンライスが名物でうまかった 人と食材が溢れる夜の屋台の賑わい 「マリーナ」に付随した「サイエンス・アート美術館」では恐竜展開催中 朝から「マリーナ・ベイ・サンズ」のジャクジーでくつろぐ シンガポールは次々と新しい建築が生まれており、現在は55,000席の巨大な 「ニュー・シンガポール国立スタジアム」が建設中でこの6月に完成予定だ。 設計はAECOM + Arup Sport + DP Architectsで、 シンガポール・サッカー・チームの本拠地になる。 またOMAの「インターレイス集合住宅」も完成したし、 来年はこれを見学に来たいとも思っている。 工事真っ盛りの「ニュー・シンガポール国立スタジアム」を黒川紀章の大観覧車から撮る 直方体が輻輳する複雑な形態の「インターレイス集合住宅」 Photos&text : Masayuki Fuchigami / Synectics inc.
by archieditor
| 2014-03-08 08:03
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