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ひとつの手法として考えたものだ。 アジア各国にはそれぞれの民族性を表現した文化があって魅力的だ。 今年はヴェトナムに白羽の矢を立てた。 仕事柄建築文化を優先的に考える僕としては、 ローカリティ豊かなヴェトナム建築は圧倒的な魅力だった。 川越に見たホーチミン市中心部のシルエット その主因たるや、今やヴェトナムおいてのみならず 世界的に知れ始めたヴォ・チョン・ギア・アーキテクツの存在だ。 彼らの作品が放つ魅力に惹きつけられた僕ら建築フリークは、 朝0度の日本を去って日中30数度という 温度差30度以上のヴェトナムへと一目散! だがハイノとホーチミンをターゲットにした 僕らのツアー最初のハノイはそれほど暑くはなく17〜18度。 その代わりに僕たちを出迎えてくれたのは、 大量のバイク群とそれが排出する排気ガスだった。 マスクやうがい薬の準備をしてこなかった僕は、 「ハノイ大教会」の近くでマスク屋さんを見つけて買うと 仲間が一斉に買いはじめ、僕たちはご覧のとおり ISILの戦士の如き様相を呈してしまった! すごいバイク群 カラフルかつ大きく厚いヴェトナム・マスク ハノイは「ハノイ大教会」「ハノイ歴史博物館」「オペラハウ」「ホテル・メトロポール」など、 コロニアル・スタイルの建築群が古き良き時代の雰囲気を伝えて秀逸! 特に「メトロポール」はシンガポールの「ラッフルズ・ホテル」に匹敵する素晴らしさ。 宿泊はカルロス・ザパタ設計の強烈キャンティレバーの五つ星「ハノイ・マリオット・ホテル」。 夜は松茸も入った豪華ヴェトナム・キノコ鍋で舌鼓! 帰宿して水辺にあるホテルのバーで仕上げたが、 客室が豪華で照明スイッチなどが複雑過ぎて困った! 荘厳極まりないハノイ大教会内部 コロニアル様式のホテル・メトロポールのアールヌーヴォー的デザイン マリオット・ホテルの交差するダイナミックなキャンティレバー 朝一「ハノイ博物館」「ホーチミン廟」「ホーチミンの家」へ。 博物館は逆さピラミッド。「ホーチミン廟」は長蛇の列。 自然に囲まれた高床式の「ホーチミンの家」は、 池を前にした質素な佇まいが素晴らしい。 その後ヴォ・チョン・ギアの秀作が揃っているダイライ・ リゾートへ。 「会議ホール」や「バンブー・ウィング(レストラン)」は竹を縦横に駆使した バンブー・デザインの美形と迫力で声を失うほどの素晴らしさだった。 水上ステージを前にしたレストランでのランチは、 ビールとヴェトナム・キュイジンヌにピアノ演奏も相まって清々しくいい気分だった! ホーチミンの家は質素な高床式 しならせてもヒビが入らない中央の肉厚の竹を使用する。右は屋根を葺く茅 会議ホールの外観は石壁に茅葺の屋根 会議ホール内部は隈研吾風の石壁に竹構造の天井 竹のしなりが十分発揮されているレストラン側面 半外部空間のレストランはバンブー・ストラクチャーが見せ場 ホーチミン市はハノイに比べると空気も幾分きれいで陽がさして明るい。 気温31、2度。ダウンを脱いで夏着だ! 「ビンタン・ハウス」はヴォ・チョン・ギア・アーキテクツ+ 設計事務所S+Na.が設計した個人住宅。 オーナーの西澤氏(S+Na.)はヴォ・チョン・ギア事務所の元スタッフ。 気候・風土に密着した空間には素晴らしいアイディアがいっぱいで、 ブログどころでは紙幅がたりない。 さて話題の「ファーミング・キンダーガーテン」は噂に違わずすごい! 一筆書き的なプランも去ることながら、 3つの中庭を囲んだ屋上庭園や野菜畑を実際に歩くと、 小さい園児たちに野菜栽培を教えようという 農業国ヴェトナムのポリシーがひしひしと伝わって来る。 ビンタン・ハウスは風土性を理解した住み心地抜群の都市住宅 風や光が通っていく素晴らしいテラス ファーミング・キンダーガーテンを俯瞰する ©Hiroyuki Oki 日曜日で園児はいなかったが安全で静かな中庭 遊戯室内部 「ウィンド&ウォーター・バー」と「同カフェ」も溜息もの! 円形プランのバーはイベント用の空間でステージがあり、 池の水面ギリギリの窓から冷えた空気を吸い込み トップライトから暖気を排出する優れもの。 脇に立つカフェは池に面した湾曲プランで周囲に樹木が茂るムード満点の佇まい! これには完璧に参った! すかさずアイスコーヒーを頼むと、これが濃くてミルクを入れると抜群のうまさ! しばし爽やかな水の音、優しい風の囁き、ソフトな木漏れ日に皆で酔う。 今回のツアーの圧巻! バーナード・ルドフスキーの『建築家なしの建築』を彷彿とさせるバーの素朴な佇まい 内部のステージとトップライト 右手の池を取り囲むような半円形プランの竹構造カフェ 池にステージがあり、ルイス・バラガンのラス・アルボレダスのような白い壁がある 市の中心部に戻って「郵便局」「ビテクスコ・ファイナンシャル・タワー」 「ダイアモンド・アイランド・コミュニティ・ホール」等を見学。 「エッフェル塔」設計者のギュスタブ・エッフェルの「郵便局」は 優雅な鉄骨造といった内部空間。 カルロス・ザパタ設計の「ビテクスコ」はヴェトナム第2位の高さを誇る超高層。 ヘリパッドが高所にデザインされてカッコいい。 まだまだフラットはホーチミンのアーバンスケープを一望におさめる。 最後はヴォ・チョン・ギアの「ダイアモンド」で、 ギア氏がそこで僕たちを待っていてくれて感激! 東大出の建築家は熱心に説明してくれた。 8棟のうち最大のものは直径24mのレストラン用。 正に竹構造のパンテオンだ。 伝統的な鶏飼育用囲いを参照したもので、 最近作だけに竹の組み方が非常に精緻になっていた。 この後ギアさんに招かれてすぐ横にある 磯崎新基本設計のコンドミニアムのカフェでコーヒーを飲む。 プールに反射する南国の日差しは強かったが、 ギアさんとの会話が楽しめた貴重なひと時だった。 エッフェルの郵便局はエレガント ビテクスコは緩やかな曲線フォルムがいい感じ ダイアモンド・ホールはヴァナッキュラーな小屋が群れる印象 巨大な竹構造建築はトラディショナル+現代技術の結晶だ 熱心に説明するギアさん ©Takehiko Yamashita Photos&text : Masayuki Fuchigami / Synectics inc. 、
by archieditor
| 2015-02-25 01:10
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